こんなに?診療看護師になるメリットについて

2025年に団塊の世代が後期高齢者になることで、医療へのニーズがますます高まります。その結果、現場の人手が不足することが懸念されています。診療看護師は、医師の事前の手順書(指示)があれば、一定の医療行為ができます。通常の看護師よりも、医師や他の医療従事者と共通の言語を学んでいるので、チーム医療の中で橋渡しの役割ができます。また、訪問看護の現場での医療行為も行えます。実際に、診療看護師の資格を取ったことで活躍している看護師も存在しています。これから、広く活躍の場が用意されていることがメリットの一つ目です。診療看護師になるには5年間の看護師としての経験が必要です。その上で、大学院で2年間、診療看護師になるための各専門知識の講座の履修と実習が必要です。そして認定試験に合格すると診療看護師になれます。講座では、幅広い分野の医療の専門知識が得られます。呼吸器系、栄養系、循環器系、腹腔、胸腔など、21区分38行為の技術を身につけます。これらの身につけた技術で、多くの分野において、診療看護師として働けるのが、メリットの2つ目です。厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査・結果の概要」によると、看護師の現金給与額は33万円です。診療看護師には、その他に資格手当が付きます。病院によってその額はさまざまですが、0円から6万円の手当がつくことが多いようです。看護師の給与は一般の労働者の給与よりも高い傾向にあります。診療看護師はさらに手当が付き、高い報酬が得られる可能性があるのもメリットといえるでしょう。